独立につながる働き方

正社員になれば、安定した雇用環境と定期昇給が続くから安泰という時代は過去の話です。ある日突然リストラに遭う可能性があるので、日々の業務だけを真面目に行っていれば職に困らないといった安易な考えは危険でしょう。いつ会社が倒産しても、自らの能力で再就職出来るだけのスキルを身に付けて置かなければ安心して生活を守ることは難しくなっています。

派遣社員として働いている人は、非正規雇用として格差の対象とされてきましたが、スキルアップのために目的を持って働いている場合には、むしろ転職市場においては高い市場価値を得ている人が少なくありません。働き方が多様化したことにより、雇用形態よりも個人の能力が優先されるようになったからです。

資格では個人の能力が図れない人事や総務といった職種では、経験の多さと判断力が求められるので、正社員としての雇用が適しています。しかし、技術職や専門職では、求められているプロジェクトごとに参加の有無を決められる派遣の仕事に応募する人の方が能力が高い傾向にあります。請けたい仕事を選んでプロジェクト参加することが出来るシステム開発では、専門職の重要性が増しているので、半年から1年契約で頑張った後にはリフレッシュ期間を設ける働き方をしている人がいます。

プライベートとビジネスを完全に分離して、スキルアップを狙った仕事内容から派遣先を選ぶ働き方で、技術力や専門性に磨きを掛けてから独立を目指す人も少なくありません。正社員かどうかよりも、仕事内容で職業を選ぶようになっています。